SpaceTransit宇宙機事業の対象市場と規模を示したグラフ

宇宙交通網の構築計画

Space Transitは宇宙交通網の構築(宇宙輸送システム・ロケット開発)にあたって、IT業界のアジャイル開発にみられる「Rapid Iteration(短い間隔で反復しながら開発を進める手法)」を採用します。

Space Transitの目指す宇宙交通網の構築には往復型のSSTOが必要ですが、現在の技術で実現するのは容易ではありません。そこで、まずは必要最低限の機能として①P2P飛行での再利用(着陸と同一機体の再使用)の実現と、②P2Pと同じ機体を使用しての往路(片道)のSSTOを実現を目指します。宇宙機の着陸・再使用ができればサブオービタルの宇宙旅行が可能となります。また、往路のSSTOが実現すれば衛星を軌道に投入することができ、安価な衛星打上サービスが可能となります。

そして実際にサブオービタル飛行と衛星打上の実サービス運用を行いながら設計変更や改良を繰り返すことで、徐々に性能を高めていきます。具体的には、エアブリージング機能の強化や機体の軽量化(大型化による機体重量比率の引き下げを含む)を進めます。

同時に、低軌道プラットフォームを活用(燃料補給や熱シールドの装着)することで、帰還(復路)技術の開発を進めます。

これらの技術を成熟させることで、2040年頃の往復SSTOの実現、宇宙交通網の構築が可能となります。

SpaceTransitの2040年までに大量輸送システムを構築する計画(長期計画)

Step1 ~2027年

新型水素ロケットエンジン(エアーブリージング)による衛星軌道投入可能な単段ロケットを開発します。

新型・水素ロケットエンジン開発計画

Step2 ~2035年

帰還技術の開発

低軌道上の宇宙ステーションを利用して宇宙機を帰還させます。

  • 軌道上で熱シールド・脚を装着/帰還燃料補充
  • 熱シールド技術
  • 減速再突入技術
  • 着陸技術(垂直/水平)
  • 地上インフラ整備

輸送能力の強化

  • エアーブリージングの機能強化
  • 大型化による輸送効率UP

Step3 ~2040年

再利用可能な宇宙往還機(帰還システムを搭載し自立帰還)SSTOによる高頻度の大量宇宙輸送システムを完成させます。

  • 大型化
  • 自立帰還システム