水素のマーク

水素燃料エンジン

持続可能な社会のために脱炭素が必要な状況下、宇宙輸送機事業では多くのニュー・スペースと呼ばれるベンチャー企業が炭化水素系の燃料を採用しています。

しかし、宇宙輸送といえどもカーボンフリーの水素を利用すべき時代になっていることを踏まえて、SpaceTransitはカーボンフリーで日本が得意な液体酸素/液体水素ロケットエンジンを採用しています。

エアーブリージングロケットエンジン(空気液化サイクル)

エアーブリージング

水素燃料ロケットでは、離陸時重量の約80%を液体酸素が占めています。その酸素を持ち上げるための推力を得るために強力なエンジン、大量の燃料が必要となります。ロケットは燃料(水素・ケロシンなど)を燃やすための酸素を運ぶ乗り物と言っても過言ではないのです。

従って、ロケット打上コストを下げるためには、搭載する酸素を減らすことが有効な手段となります。そのために大気中の空気を取り入れて燃料を燃焼させるロケット・エンジン(エアーブリージング・エンジン)を開発します。

単段式ロケット

単段式ロケット

エアーブリージングの採用で搭載する液体酸素の量を減らすことができれば、これまでのロケットのように多段式にする必要がなくなります。

単段で打ち上げが可能になれば、構造が単純となり、開発コスト、製造コスト、メンテナンスコストなどを大幅に減らすことが可能となるため、宇宙輸送コストを大幅に引き下げ、宇宙を身近な存在にすることが可能になります。

地球と月の写真

宇宙交通システム

単段式により宇宙輸送コストを大幅に減らすことができれば、小型・多頻度の宇宙交通システムの構築が可能となります。

SpaceTransitは、エアーブリージング技術を用いて、衛星の軌道投入が可能な単段式ロケットを開発し、その後、エアブリージングの性能向上や大型化による輸送効率の向上により、2040年頃の多頻度型の宇宙交通システム構築を目指します。

新型・水素ロケットエンジン

空気液化装置(熱交換器)を搭載し、大気中は空気を液化して水素を燃焼させ、真空中ではタンクに搭載した液体酸素を使って水素を燃焼させることで大幅に燃費を向上させた新型・水素ロケットエンジンを開発しています。

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